フィローネから始まる恋
2015/09/23
こんにちは。スタバ大好き、ヤマトくんです。
休日には、パソコンや本を持って近所のスタバによく出かけます。
スタバって店内もオシャレでウキウキしますよね。
スタバはいつも混み混みと思っていたのですが、1か月ほど前に友人と会うために、夜遅い時間(9時~10時くらい)に行った時のこと。
そこのスタバは郊外にあるためか、夜は結構空いている事が判明。
そのため、ここ最近は、ちょっと小腹が空いたときに、夕食がてらスタバまでお散歩(チャリでいくけどね)する機会がとても増えました。
僕は普段自宅で飲むコーヒーはブラックばかりですが、スタバに行った時は「キャラメルフラペチーノ」と決めています。
そう。このときばかりは、甘くてホイップのたっぷり乗ったコーヒーを飲むのです。
カロリーなど気にせず欲望のままに。
いつも通り、レジで注文をしたところ、店員さんが「サイドメニューはいかがですか?」と勧めてきました。
普段は食後のコーヒーといった感覚で来店する事が多く、スタバで食事するといった発想はなかったため、ちょっと不意を突かれたのだが、そういえばちょっとお腹が空いている。
ガラスケースを見ると、オシャレなドーナツやスコーンのようなものが並んでいたが、すでに甘いコーヒーを注文していた僕は フランスパンのサンドウィッチ(ハム&チーズ) を注文する事にしました。
フィローネ ハム&マリボーチーズ 400円くらい
僕「このサンドイッチください」
すると店員さんは「かしこまりました。フィローネは温めますか?」と聞いてきました。
「え??フィローネってなんですか??」
そう聞き返そうとしたのだが、心の中のリトルヤマトくんが一瞬で悟った。
話の流れから察するに、サンドウィッチをオシャレに言うと「フィローネ」なんだろうと。
スパゲッティのことをある日突然、「パスタ」と世間が呼ぶようになったあの時の感覚と近いものを感じたが、もちろん返事はYES。
結果、温めて大正解。薄くスライスされたジューシーなハムと、とろけたチーズがサクッとしたパンに染み込んでとてもおいしい。また、素材の味もさることながら焼き方も絶妙なのだ。
気が付けば、コーヒーを一口も飲む間も無く夢中でぺろっと食べてしまいました。
それからというものの、フィローネが大層気に入った僕は、毎週土曜日の夜になるとスタバへ出かけてコーヒーとともに注文するのが楽しみになっていました。
そんな生活が1か月ほど続いたある日。
いつものようにスタバでコーヒーをオーダーした後、フィローネを注文しようとするが見当たらない。ああ、残念ながら売り切れてしまったんだなと思っていたその時である。
定員さんが「こちらもいかがですか?」とフィローネを出してくれたのである。
彼女は、お団子頭にシュシュが似合うお姉さん店員。いつも元気な接客で、お店ではリーダー的な一目置かれた存在と思われる。
たぶん明日の朝にでも、店頭に並べる為に冷蔵庫にストックしてあったであろうフィローネを、いつもワンパターンなルーチンオーダーする僕の為に小走りで(そして少々食い気味に)持って来てくれたその姿に、他の客も一瞬ポカンとなった。
突然のファインプレー(珍プレー?)に顔から火がでるほど恥ずかしい気持ちになったが、ここで断っては男がすたる。いつも優しかった田舎のおばあちゃんにも、男は女に恥をかかせるんじゃないよ、と教えられて育ってきた。そして何よりも彼女の誠意に泥を塗るような真似はしてはならない。
僕「あ、ありがとうございます。」
そうお礼を告げると、彼女は笑顔で自分の持ち場へ帰っていった。
彼女のおかげで今日も大好きなフィローネを食べる事ができた。
そしてこの日のフィローネは、いつもよりも少しだけおいしく感じた。
彼女に僕はどのように思われているのだろうか?フィローネくんとかハム太郎とか、変なアダ名つけられていないだろうか?
僕はもしかしたら、いま彼女に恋をしているのかもしれない。
彼女の笑顔は営業スマイル。そして機転を利かせた接客をしてくれただけだ。
そんな事は、わかっている。だけどちょっとくらいは夢を見てもいいじゃないか。
その日の帰り道、夜空がいつもよりキレイに感じた。